ガラス製のボール

なんの変哲もない直径25cmのガラス製のボール。

私だけの思い出…特別な思いのある アイテムのひとつです。

これは私が小学四年生の 良く晴れた日…今と同じような季節だったように思います。
やはり お菓子作りが好きだった私。
おねだりをしたわけでもなかったのですが… 父が真新しいハンドミキサーと一緒にプレゼントしてくれました。

今でもですが…笑
全てのことに凝り性で 自分の興味のあることには 特に夢中になる父は ハンドミキサーの羽根が当たっても大丈夫なようにと考えガラス製のボールを選んだように記憶しています。

このボールで幾度も かぞえきれないほどのお菓子を作り はじめてのハンドミキサーも嬉しくて ワクワクしながら お菓子を作った記憶があります。

母も なぜか私が使う材料に関しては いつも特別に良いものを準備してくれました。
今となっては そんなことがあったこと 父も母も全く記憶にないそうです。

社会人となり ヨーロッパに料理の修行に出た時は さすがに持参はしませんでしたが 帰国してからは 引っ越しを繰り返すたび 私と共にいます。

ガラス製の重くて かなりクラシックなボール… 私にとっては意外と使い勝手が良くて 同じものを もうひとつ自分で購入しました。

このボールには特別な思い… 私の人生と共に存在しています。

このガラス製のボールは娘の大先輩です。

最近 娘と家財や家電をみつけては
 《あなたが生まれる前からあるから あなたの先輩だね‼︎》という 先輩ごっこ遊びをしています。
娘と一緒にいると なんでもないことが 突然ワクワクする遊びに変わります♪♪

このボールを父から与えられ 何十年経った今も愛用しているということは 父は先見の目があるのかなと思います。

父と母も歳をとり しかし 私に厳しかった父は今も変わらず 大きな声でよく喋り  時々うるさくて でも少し丸くなり孫には甘いおじいちゃんとなりました。
今だに 口喧嘩もするけれど やっぱり なんだかんだ言いながら 自分の感情のままストレートな私を受け止めてくれる父。

このボールがあるうちは 私はきっと ものづくりを止めることはないと思っています。
 


心の向くままに

アートの島 直島でパティシエが材料にこだわり自由に創るオーダースタイルのケーキ。 スィーツが楽しめる café kokochi。 ゆっくりと楽しんで頂くために事前の予約をお願いしています。 直島の民家を改装し 落ち着いた空間になりました。 宮之浦港ターミナルから徒歩7分。 事前のご予約で女性限定の宿泊もお受けします。 思わず笑顔になる 美味しいスイーツと 朝食をご用意いたします。

0コメント

  • 1000 / 1000